キャプロア7

キャプロア出版という電子書籍出版グループで出会った7人のメンバーでなんか書きます。

キャプロア出版という電子書籍出版グループで出会った7人のメンバーでなんか書きます。

『別れ上手と思われて 1989』 ゆー小説

006 飲みのお誘い

土木設計の会社での仕事は、役所に提出する書類の校正だったり、図面の色塗りだったり、コピーを取ったり。 社会人経験の少ない19歳の俺にはちょうど良い程度の仕事だった。 営業メインの社長と設計などの実務メインの次長は兄弟だ。 弟の次長は仕事の提出期…

005 札幌で再スタート

高卒で就職した会社を3か月で退職、ひと夏遊んだ後は地元の測量会社でアルバイトした。 この測量会社は高校の2つ上の先輩が二人働いていて、すぐに馴染むことができた。 4か月ほど楽しく働かせてもらった。 そして翌年の1987年2月。 札幌でアパートを借り、…

004 留年した後、退学になった先輩に

お盆を過ぎてすっかり涼しくなった北海道の海は、人もまばらになっていた。 ひと夏のほとんどを海で遊んで過ごしたら、所持していたお金も残り少ない。 3か月しか働いていないのだから、元々それほど貯まっていたわけではないのだ。 これから先、どうしよう…

003 魔法のぞうきんの女

俺はたった3ヶ月で会社を辞めて実家に戻った。 誕生日の秋までは、まだ18歳だ。 妹の進学の関係で母と妹は別居していて、しばらくは父との二人暮らしをすることになった。 ただその父も出張が多く、ほとんど俺の一人暮らしといっていい。 誰にも何も言われな…

002 会社を辞めると決意したあの日。(閲覧注意)

大阪、兵庫、群馬で3週間に渡る新人研修を終え、高卒の新人のほとんどはまずは出身地に近い支店に配属された。北海道出身の俺は札幌支店だ。 札幌支店と言ってもそこに通ったのはゴールデンウイーク明け頃までのわずかな期間。その後は先輩について、函館、…

001 北海道から大阪に就職して北海道出身者に会った話

別れ上手と思われて 後腐れがなくて捨てやすいと思われている男が本当の愛を求めてさまよい続ける物語。 1986年3月。 北海道の高校を卒業した俺は大阪の会社に就職した。 北海道はまだ雪が残っていたのに、この大阪ではもう桜が咲いている。 会社は東証一部…