『スタンフォードの自分を変える教室』を読みました。
著者はサイエンス・ヘルプで知られる健康心理学者のケリー・マクゴニガル。
自分の中には、やる力、やらない力、望む力、三種類の意思力があって、
これらの意思力を引き伸ばすには、
または制御する方法を多数の事例を交えて科学的に説明しています。
人は、欲求(ドーパミン)によって行動を起こすんですが、
これを知っているか、知らずにいるかで生き方に大きな差が出るのではないかと思うのですよ。
人がどのようなときにドーパミンが出るのかを知っている人は、
それをビジネスに活用したりして利益を得ます。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
自分がどんなときにドーパミンが出るのかということを知っておけば、
他人の作った魅惑的な仕組みに気づくことができて、その上で、やる、やらないを決めることができます。
やる力、やらない力、望む力の仕組みを知るだけでこの先少しでも有意義に生きていけるのではないか。
自己コントロールについてより理解が深まり、以前よりは自分の行動の理由がわかるようになるのではないかと思います。
他人の作った仕組みでドーパミンを出して生きるのか、
自らの意思でドーパミンを出して生きるのか。
この違いは大きいと思います。
そんなことに気付ける一冊でした。