10代後半から20代前半の落ち着かない時期。
どんなに格好をつけても不格好というか、知らないことが多過ぎて自信が持てない。
インターネットの時代が来るずっと前。
ラブホテルってどうやって入る?いつお金を払う?
コンドームを買うのは恥ずかしい。
自分も思っていたことといろいろ重なり過ぎて、読んでいると身もだえするほど恥ずかしい小説。
インターネット以前は、経験者に聞くか、体当たりで実践するしかなかった。
自分の過去と重ね合わせて読んだ。
とにかく、ぶつかって傷ついて傷つけて、いい時も悪い時も、毎日振り幅が最大に感情が動いていたあの頃。
いろいろな事を知る、いろいろな事を体験するきっかけになった人。
そんな時代を思い出せる小説。